タロットカード【女教皇】の意味解説 正位置/逆位置

 

女教皇はタロットカード大アルカナ2番のカードです。
近寄りがたい清廉な女性で、神の啓示を民衆に伝えます。
思慮深く聡明で、多くは語らないでしょう。

 

 

 

シンボルの解釈

�@ 黒と白の柱
ヤキン（J）とボアズ（B）の柱はソロモン王の神殿にある2本の柱を表しています。
対立する2つの事柄（光と闇、男と女、意識と無意識など）が行く手を阻むことを暗示しています。
�A ザクロとヤシの帳（とばり）
ザクロは女性性を、ヤシは男性性を表しています。
帳の向こうには、未知のもの、秘密、裏で牛耳る人物などがいると考えられています。
�B 衣服と十字架
青いマントは精神性の高さや慈愛を表し、白い衣は清廉潔白で汚れがないことを表しています。
また胸元の十字架は、あらゆる知恵に精通し、それを胸に秘めていることを示しています。
�C 巻物
トーラー（TORAH）と書かれた巻物は聖典を意味します。
神秘的な知恵や宗教的な啓示を有することを暗示しています。
�D 青い空と海
背景に広がる青い空と海は未知の領域を表しています。
帳の向こうに広がっているので、非現実的な世界、隠された世界を暗示しています。
�E 黄色い地面
黄色い地面は大地に根ざした生命力を表しています。
帳の手前に見えるので、現実的な世界を暗示しています。

 

【女教皇】の意味

落ち着いた賢明な「精神性」を象徴するカードです。
静かにたたずみ、無駄な動きはしないでしょう。
全てを見通す叡智とこうありたいという高い理想を持っています。

 

正位置

【キーワード】精神力、洞察力、直観力、知恵

　

精神的に成熟しており、慎重で思慮深く分別のある行動を取るでしょう。
問題に直面した場合は、落ち着いて状況を判断し、解決にあたるでしょう。
物事の本質を見抜く洞察力と優れた知恵を兼ね備えているでしょう。

 

また、卓越した直観力も持っているでしょう。
直観力によって最終判断を下し、成功を引き寄せるでしょう。
最終のカードとして出てきたときは、予想外の変化が訪れることもあります。

 

表面上には見えないものが隠されているといった意味もあります。
カードに描かれている2本の柱と帳の向こうには重要なものが隠されています。
時にはそれらと直面する必要もあるでしょう。

 

女教皇は女性の象徴のカードとしても使用されます。
自分の意見をしっかり持った直観力の強い女性を暗示します。

 

 

逆位置

【キーワード】極端な考え方、ヒステリック、批判

　

逆位置になっても女教皇の冷たい印象は変わりませんが、完璧主義な一面が際立つでしょう。
無言で内に怒りを溜めているようにも見えます。

 

極端な考え方に走ったり、ヒステリックに相手を問い詰めることがあるでしょう。
曖昧な要素を受け入れることができず、徹底的に批判して排除しようとすることもあるでしょう。
その結果、さまざまなトラブルを招きかねません。

 

物事を見たいように見て、現実を歪んで捉えてしまう傾向もあるでしょう。
また一つのことに固執して考えすぎてしまうところもあります。
理想や信念と実生活の間に乖離が生じ、本人の価値観が犠牲になることを暗示します。

 

具体的な解釈（恋愛、仕事、未来など）