タロットカード【死神】の意味解説 正位置/逆位置

 

死神はタロットカード大アルカナ13番のカードです。
白馬にまたがった骸骨は手に白薔薇の紋章旗を持っています。
死は老若男女関係なく誰にでも平等にもたらされます。
死が来なければ新しい生もありません。
死神は生命の終わりと始まりを告げる冥界の使者でもあります。

 

 

 

シンボルの解釈

�@ 骸骨
骸骨は死を象徴しますが、実際に死ぬことではなく物事の終わりを意味します。
騎士として武装しているので倒すことはできず、抗うことのできない変化であることを表しています。
�A 白馬
白馬の赤い目は目の前のことしか見ておらず、純粋に前進するさまを表しています。
全てを踏み潰してでも進む力強さも兼ね備えています。
�B 紋章旗
黒字に描かれた白薔薇の紋章旗は、悪環境でも気高さを保っていることを表しています。
闇落ちしない、悪に染まらない誇りを意味します。
�C 人間
祈っている聖職者は、抵抗せずに終わりを受け入れているでしょう。
死神に花を渡そうとしている子供は、無邪気さや好奇心を表しています。
手前のうなだれている女性は、諦めの境地にいることを表しています。
倒れている男性はかつては王で、栄える者もいつかは衰えるということを表しています。
�D 太陽
2つの塔の間で光り輝く太陽は未知の領域を表しています。
物事の終わりを受け入れた後の新たな目標を暗示します。
�E 灰色の背景
灰色の空は全く存在感がなく、空虚さや忘却を表しています。
空の下で行われることに対して影響がないことを意味します。

 

【死神】の意味

次の段階に進むための「区切り」を象徴するカードです。
物事が終わることを受け入れれば次のステージに進むことができますが、現状にこだわっていれば苦しみが続きます。
受け入れるか抗うかがカードの正逆に表れています。

 

正位置

【キーワード】再生、再出発、変化、解放、決断

　

死神は、束縛からの解放や望ましい変化をもたらします。
新しい生活などが始まり、希望を実現する日が近づくでしょう。

 

今あるものが終了する瞬間は痛みを伴うかもしれませんが、状況は好転します。
死神のカードが出たら既に心は決まっていると考えてよいでしょう。

 

人生において感情面が変化することも表しています。
苦しめられてきた過去の感情はなくなり、ノイローゼや心の病などから解放されます。
静かで落ち着いた健康的な心が、過去を癒し苦しみを和らげてくれます。

 

また、過去を捨て去ることや移動といった意味も暗示します。
引越し、転勤、ものの考え方の変化など、さまざまなものが示唆されます。

 

 

逆位置

【キーワード】停滞、不活発、繰り返し、決断できない

　

逆位置になると骸骨の存在感は薄れ、雑然とした地面が目立つでしょう。
物事を強制的に終わらせる力は弱まり、状況は混沌とするでしょう。
過去にしがみつくことや諦めがつかないことも意味します。
変わらないといけないのに時間はただ空虚に過ぎていきます。

 

思い切って変える勇気がないため、今のままではいけないと思いつつ同じことの繰り返しとなります。
身動きが取れず暗礁に乗り上げた状態になります。
事態は停滞し、不活発になります。

 

いつまでも過去にしがみついていても苦しい思いが長引くだけです。
潔く現状を受け入れて次のステージに進んだ方がよいでしょう。

 

具体的な解釈（恋愛、仕事、未来など）