タロットカード【運命の輪】の意味解説 正位置/逆位置

 

運命の輪はタロットカード大アルカナ10番のカードです。
タロットカードに描かれている輪は、逃れられない運命の流れを表しています。
輪の周囲にはスフィンクス・アヌビス神・蛇が、カードの四隅には旧約聖書に登場する聖獣がいます。
人生には幸と不幸が絶えず巡り、生々流転することを意味します。

 

 

 

シンボルの解釈

�@ 運命の輪
運命の輪には、TARO、聖なる文字、錬金術の記号が描かれています。
幸不幸の変化や栄枯盛衰のサイクルを表しています。
�A 輪の周囲
青いスフィンクスは権力を象徴し、手にしているソードは時間を切り裂きます。
赤いアヌビス神は死者の案内人であり、人の心の中にある闇を表しています。
黄色い蛇は反逆や破壊を象徴し、混沌とした状況を表しています。
�B 四隅
右上の鷲は、4元素のうち水・カップを意味し、愛情や友情を表しています。
右下の獅子は、4元素のうち火・ワンドを意味し、目的意識や行動力を表しています。
左上の天使は、4元素のうち風・ソードを意味し、知性や戦略を表しています。
左下の牡牛は、4元素のうち土・ペンタクルを意味し、健康や芸術を表しています。
�C 青い空
空は青いですが、車輪や雲などに隠されて広がりを見せません。
控えめであることや残された理性があることなどを表しています。
�D 灰色の雲
四隅の守護者たちがいるところに灰色の雲があります。
灰色は白と黒の中間色で、神と人間の仲介役であること、また運命は中立であることを表しています。

 

【運命の輪】の意味

逃れることのできない「宿命」を象徴するカードです。
時間は絶え間なく流れ、全ての生物は時間から自由になることはできません。
時の流れからもたらされるものが好機なのか危機なのかはカードの正逆に表れます。

 

正位置

【キーワード】チャンス、好機、幸運、成長、報酬

　

幸運な流れにあり、良い変化が訪れるでしょう。
このカードが示すチャンスはいつまた訪れるか分からないので、積極的に掴み取りに行きましょう。
ゆっくり眺めているだけでは、せっかくの幸運を逃してしまいかねません。

 

物事がトントン拍子に運び、目的を達成したり、大きく成長することができるでしょう。
過去の行いに対する報酬を得られることもあるでしょう。

 

また、有意義な新生活のスタートも意味します。
一目惚れなどの運命的な出会いも暗示します。

 

 

逆位置

【キーワード】失敗、再発、停滞、延期、妨害

　

逆位置になると、スフィンクスが下に行き、死者の案内人であるアヌビス神が目立つ配置になります。
これから何が起こるか分からない不穏さや好ましくない変化がもたらされるでしょう。
運命に翻弄されて立往生してしまうでしょう。

 

どれだけ頑張っても、大きな壁にぶちあたり、ほとんど進展が見られないでしょう。
ややこしい問題に巻き込まれたりして、延期になることもあるでしょう。
以前起こった問題が再び起こり、元の木阿弥になってしまうこともあるでしょう。

 

また、チャンスがいつくるのかも予測できません。
準備していたのに何も起きないということもあるでしょう。

 

具体的な解釈（恋愛、仕事、未来など）